「前職に関係なく活躍できる会社です」
Yさん(男性・30代)
部門:技術部
入社:6年目
業務:現場での測量
前職:学校教員

――主な業務内容は?
主に現場での測量を担当しています。毎年5~11月頃は、屋外での現場測量がほとんどです。
12月頃になって雪が降ってきたら、現場で集めたデータ資料をまとめる屋内作業に入ります。
――前職は学校の先生だった?
はい。中学校で数学を教えていました。
数学の知識がけっこうあったので、入社して先輩から測量を教えてもらったときも、距離と角度から高さを求めることとか、すんなり理解できました。
ただ、理科系の科目があまり得意ではなくて、地形や物理などに関わるところは難しく感じています。
得意ではない分野もありますが、資格取得を目標に勉強して、仕事の幅が広がっていくのでやりがいを感じています。


――仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?
発注者からの信頼を得られたときはうれしいですね。
依頼を受けるといろいろと資料をいただくのですが、発注者からの資料を元に点検をするだけならどこの事業者でもできます。我々はそれ以上に多くのことを調べて、足りない資料の提出をお願いしたり、資料自体の間違いを見つけたりもします。
そうやっていろいろ調べて、他社がしていないような提案ができると、先方からの信頼が得られて達成感があります。
――資格は何を持っていますか?
測量士と、技術士補です。次の目標は技術士ですね。
この業界で取得する資格は、実務年数が条件になるものもあります。私は入社から6年と間もないので、技術士になるための受験資格がまだありません。受験資格が得られても合格するのは難しい試験ですが、積極的にチャレンジして、業務の幅を広げていきたいです。
――給与や評価についてはどうですか?
資格を取れば、それに応じた手当がきちんといただけるので非常にありがたいです。
――発注者への提案では緊張しますか?
緊張しますね。「他にも方法はなかったの?」なんて言われると大変なので、事前の準備は怠りません。
でも、そこがこの仕事の醍醐味でもあります。たくさん資料を揃えて、担当者に細かく説明して、相手が納得してくれたらこちらの勝ちです。技術力と説明力の勝負ですね。われわれは専門家ですので、発注者よりも知識も技術を持っているという自負がありますから。
――大変なこと、苦労することは?
雨が降ろうと、雪が降ろうと、天候に関係なく現場に行かなければいけないことです。2~3メートルの雪を掘って地面を出すようなこともありました。
例えば、7月下旬に大雨で構築物が壊れると、9~10月には国から災害査定官が来るという日程が決められてしまいます。
他の業務も工期がある中で、緊急で対応しなければならない厳しさはありますね。スケジュールが遅れてくると、朝早く出社するとか、残業時間を利用するとか、あとは他の人に手伝ってもらうとかして間に合わせなければならないので大変です。


――今後、この業界はどうなると考えますか?
地域から人が減って、コミュニティも縮小しているので、橋や道路などの構築物も、新しく作るよりも維持管理をしていく仕事が増えていくと考えています。何千何百とある橋をすべて更新していくだけの財政も市町村にはありませんので、取捨選択して、今使えるものを大事にしていきましょう、という世の中になるでしょうね。
コンパクトシティと呼ばれる時代の変化もあります。かつては地域のあちこちに家が立ち並んでいたのが、今はどこも街の中心部に住宅が集中していっている状況です。地域の人たちが使いやすい社会インフラを作らなければならないので、そうした世の中の流れを汲んだ発注を掴んでいく必要があると思います。
就職を考えている方へのメッセージ
未経験でも活躍できる会社です。
素直に、前向きに仕事をすれば、年齢や前職に関係なく評価をしてもらえます。