大成技術コンサルタントは、建設業界の中でも「建設コンサルタント」と呼ばれる業種です。
弊社がどのような仕事をしているのかをご説明いたします。
建設コンサルタントという仕事
01 建設コンサルタントとは?
建設コンサルタントとは、道路、橋、トンネル、河川といった公共の構造物をつくる前の工程で発注者である自治体とディスカッションを行いながらよりよい施設を計画する仕事です。
ただし建設コンサルタントは、建設会社のように工事現場で重機を用いて「つくる」のとは少し違います。
コンサルタント(consultant)という言葉には、「専門知識を持った相談相手」という意味が含まれています。
建設現場で重機などを用いて造る(施工)する前の段階で、工事のための計画、調査、設計などを行い、発注者である地方公共団体などに計画を提案するのが、建設コンサルタントの仕事です。
02 建設コンサルタントの業務範囲
道路や橋、トンネルといった構造物は、大変な時間と労力のかかる仕事です。
そのため完成させるまでにはさまざまな工程があり、さまざまな専門知識や技術を持った事業者・専門家が協力しながら作業を進めていきます。
公共構造物の建設は次のような工程で進みます。
企画→調査→計画→設計→施工→維持・管理
建設コンサルタントは、上記過程の中で、企画、調査、計画、設計が主な仕事です。
また構造物の完成後は、経年や自然災害などによる劣化の点検や調査といった維持・管理の仕事も担います。
03 建設コンサルタントの役割
大成技術コンサルタントでは、主に山形県や舟形町といった地方公共団体からの依頼を受けて業務を行っています。
地方公共団体は、地域住民などからさまざまな要望を受けています。
「あそこの橋が壊れそうで心配だ」
「家の裏の斜面が崩れそうなのでなんとかしてほしい」
地元からの要望を受けて、地方公共団体は構造物の建設・補修などを行いますが、道路や橋といった社会インフラの建設や安全管理には高度な専門知識と技術が必要です。
そこで、専門家である建設コンサルタント会社は、地方公共団体からの相談・依頼を受けて構造物の測量調査などを行い、正確なデータに基づいた事業計画を作り、地方公共団体と話し合いを重ねながら計画を進めていきます。
地方公共団体と建設コンサルタント会社は、発注者と受注者という単純な関係ではなく、住民の暮らしに必要な社会インフラを一緒につくっていく事業パートナーと言えます。
04 建設コンサルタントのこれから
これまでの日本は、高度経済成長の時代からたくさんの公共構造物を建設してきました。
しかし、成熟した日本社会においては、かつての右肩上がりの経済成長は難しく、人口も減少傾向に転じています。
今後の建設業界は、構造物を新しくつくるというよりも、現在ある物をいかに長く使えるようにするかが重要になってくると考えられます。
また、農業の盛んな山形県では、農地の基盤整備も必要になります。
農業人口の高齢化と担い手不足のため、若い農家の方々が農業を続けていくための環境整備・土壌インフラが求められています。
持続可能な社会に向けて、構造物の長寿命化や土地改良事業などがこれからの大きな仕事となっていくでしょう。
大成技術コンサルタントの仕事について
大成技術コンサルタントでは、次のような事業を行っています。
橋梁、トンネル、砂防関連施設といった社会インフラ施設について、長寿命化設計、点検、診断といった整備事業を行います。
道路や橋梁、それに関連する土留めや擁壁といった構造物などを新設する設計を行います。
河川整備計画の策定、堤防を横断する樋門の設計、土石流や砂防ダムといった砂防対策、がけ崩れを防ぐための急傾斜地対策・地すべり対策など、災害対策も含めた各種構造物の設計を行います。
農業用のパイプライン設計、ほ場整備、用排水施設などの長寿命化設計・点検・診断などを行います。
公共事業等で必要となる土地権利調査、家屋調査、各種登記、営業特殊補償など、法令に関わる業務を行っています。
地上測量、用地測量、GNSS測量、ドローンによる写真測量及び3次元測量など、測量全般の業務を行っています。
事業例
ある年度の事業の一例をご紹介します
事業例 1:ほ場整備
田んぼにはいろいろな形と大きさの田んぼがありますが、それを一つにまとめて大きくすることで農業の生産性を高めることができます。
そのための区画整理を行うのが、弊社の主な事業の一つです。
大まかな作業手順
・現場でドローン等の機具・機械を用いて撮影・測量
・現場での測量等による資料を元にして図面を作成
・図面を元に、どのように田んぼの面積を広げられるかなどを設計
ほ場整備は農業土木といわれる部門の事業で、必要となる資格は技術士、農業土木管理技士、測量士などです。
事業例 2:インフラ整備
交通インフラである橋のみならずあらゆる構造物の点検や補修作業を行います。
大まかな作業手順
・事前に作成された点検資料を元にして、再度現場で調査
(資料は定期的に行われる点検で弊社等が作成)
・事前資料と現場調査から、橋の悪くなっている箇所を抽出
・写真・測量等の資料を見ながら、「何を直せばいいのか」「なぜこのような損傷になったのか」などの原因を特定
・再度壊れないようにするためにはどういう手当が必要なのかを考えて発注者に提案
弊社の仕事は「構造物のお医者さん」とも言えます。
お医者さんが人の体の悪くなったところを診るように、構造物の点検をして、壊れているところなどを発見し、「診断書」を作ります。 次の設計業者は、この診断書を参考にしながら設計を行うのです
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